2017年11月03日

彼女らにとって

インターネット上に質問を投稿すると、

それを閲覧した人たちから、程なく回答が寄せられる。

便利な時代と感心する半面、自分で調べたわけではない

“借り物”の知識をため込んでも 

本物の知性は磨かれないのではと心配になる

記者という仕事柄、一つの事実を確かめるために、

何冊もの書籍と格闘することが多い。



有益な情報を得るための努力は、

頭とともに心を鍛えてくれるように思う。

加えて、本との関わりは、知識を得る以上に、

価値ある生き方を教えてくれる。

先日も、本の存在の大きさを 痛感する出来事があった。

宮城県の気仙沼湾に浮かぶ「大島」の中学校に、

学会から優良図書300冊と書架が贈られた。



贈呈式に臨んだ生徒が喜びを語った。

「島には書店がありません。

大切に読み、人の役に立つ人間に成長します」

大島は東日本大震災の際、東西の浜から押し寄せた

津波に挟み撃ちにされ、島内では火災も起きた。



そんな極限の恐怖を経験した子どもたちが今、

島の復興や地域社会に役立ちたいと、本を成長の糧に学んでいる。彼、彼女らにとって、「本」は未来を切り開く

“宝剣”となるに違いない。

人生を変えるほどの大きな力が、本にはある。

珠玉の一書に出あう喜びを大切にしたい。

きょうから読書週間。



Posted by ゃはねぬ at 18:45│Comments(0)
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