2015年05月06日

関税を撤廃して


関税を撤廃して

以前からTPPについては反対の意見を書いてきて、反論も頂いたんだけど。

関税が撤廃されて自由な貿易が促進されれば、それはいい事ではないかと思う人もまだいると思う。TPPはフエアトレードでは無い。互いに良いようにと云う公平性を持った貿易ではないって事なの。

 平和は戦争によって保たれるとか、自由は服従する自由とか、無知である事は力であるとか。
言葉が本来の意味を失うように意図する政権の下で、公平性のある互いにとって良いような条約が結ばれるとは、まったく思えない。大体自民党は、TPPは絶対に反対って言ってたじゃないのかね。

 北米自由貿易協定(NAFTA)を92年に締結してから、米国の中間層の没落は米国の経済を落とし込んでしまい労働者の賃金は40年前の水準にまで落ち込んでる。これは、TPPによって間違いなく日本でも起こりうる。既に日本でも起こっているよね。

 TPPに反対なのは、それが単に貿易の範疇だけでないからで。関税を引き下げて「自由貿易」を目指す国際的な協議機関には既にガットがある。
それはお互いに相手国の「主権」を尊重した上で、出来る限り関税を引き下げて「自由貿易」を行おうとするものとされてきた。その主旨は理解できるよね。

 ところがTPPは根本的に違う。関税を撤廃して国の産業政策として自由貿易がおこなわれることではない。ISDI条項があることなの。。

 これは、日本の農産業を守る独自の「非関税障壁」も関税の一種だとみなして。貿易関連の投機家からの提訴があれば、世界銀行の中の一機関が判定できるのがISDI条項だ。

 乱暴を承知云えば、企業が他国を裁判に訴えて、世界銀行が判定する。この投機家って言うのはさ、いってみれば利益を得る大企業が、もっと自分達が儲けられるように規則を変えろ、その規則があるからオレら損したから補償しろみたいなもんよ。



Posted by ゃはねぬ at 18:48│Comments(0)
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。